もうじきクリスマスですね。祝祭の席に相応しい、格調のある銀食器を出品いたします。 フランス製アンティーク純銀カトラリー/フォーク大×4、スプーン大×4 フランスアンティークの大型のカトラリーセットです。全部で6セットありますが、2セットと4セットに分けて出品しようと思います。 フランスの銀器は大きく作られており、これもディナー用のプレートと合わせて使うためのものです。日本で通常使われるカトラリーより大きめですが、正餐の席に相応しい格式を演出してくれる食器だと思います。 全体の装飾は帝政(アンピール)様式で、左右対称に棕櫚や四弁の花が配置されています。しかしこのカトラリーの意匠の核は、何と言っても二羽の白鳥です。 左右から首を絡ませ、羽根を広げた白鳥の図は、厳粛な雰囲気を作り出しています。白鳥と言っても、可愛らしさを前面に出すのではなく、西洋中世の図像にあるような、力強い、権威の象徴としての白鳥です。 アンピール様式の重々しさと相まって、安定感のある、崇高な雰囲気を漂わせる銀器です。少し仰々しいと思われるかもしれませんが、白鳥だか家鴨だかわからないような(笑)かわいい図案よりも、アンティークらしさが光る銘品です。他の彫刻も素晴らしく、これほど細かい装飾がなされたものはなかなか出会えません。これからのシーズン、クリスマスなどの食卓を飾るのに、これ以上ない品物だと思います。 非常にクラシックなデザインですし、純銀の品格もありますから、装飾的な磁器と合わせて最上級の格調を演出してくれるはずです。 持ち手の裏の部分にイニシャルが刻まれています。彫刻は美しく、全体の装飾ともうまく調和していますので、アンティークの証として、ご賞玩いただけるものと思います。 今回はこちらの銀器と調和する、帝政様式の大ナイフも出品しております。一緒にした画像を掲載しますので、どうぞそちらのオークションもごらんください。 MVというイニシャルと木槌をシンボルとするこの刻印はMaillard frères et Vazouのものです。1897-1903年に登録されています。 住所は113 rue de Turenneで、最初はMaillard frères et Vazou, 次にMaillard, Rousseau et Cieと名を変えて、19世紀の終わりから意匠の凝った銀器を作り続けました。フランスの19世紀を代表する金銀工房として、オルセー美術館にも収蔵されています。オルセー美術館HP 画像でご覧頂ける通り、大変に状態よく保存されており、殆ど鏡面仕上げと言えるような十分な光沢を保っています。コレクションとしてだけでなく、すぐにでも御使い頂ける美品です。 フォークの先もきれいで、通常の銀器の使用によってつく擦れがみられる程度です。画像をご覧ください。銀無垢ですから、もしお望みであればいくら磨いても地金が出てくることはなく、鏡面に戻すこともできます。 長さはおよそ21cmで、フランスのディナーサイズのカトラリーとしては、若干小振りです。現在から見るとそれでも大きいものですが、それでもこの位であれば、取り回すのにも扱いやすいと思います。重さはそれぞれフォークが約83-84g、スプーンが約87-88gあります。重厚なお品物で、是非お手にとっていただきたいのですが、それもネット・オークションでは無理ですから、お手もとの食器とぜひ数字を比べてみてください。 フランスの銀器は、貴金属扱いのため、国家的な認証のもとにあります。右を向いたミネルヴァの8角形の刻印がそれで、その刻印の右上に小さく1とあることから、これが第一水準、1000分の950という純度を持った銀で作られていることがわかります。一般的な英国水準のスターリングシルバーが1000分の925ですから、フランスの銀器は純度が高いことがわかります。その分、柔らかくデリケートな光芒を放ちます。 送料のうち500円をご負担ください。 時代を考えれば相当の美品ですが、画像で状態をよくご確認の上入札してください。格安スタートなので、こちらの説明に特に不備がある場合を除いては、NOクレーム、NOリターンでお願いします。アンティークにご理解のある方の入札をお待ちしております。 こちらのオークションはカトラリー8本のみの出品です。一緒に映っている食器類は、大きさの参考ですので、どうぞご了承ください。 ほかにもクリストフルのカトラリーや純銀の食器などを出品しています。よろしければそちらもご覧ください。 ※落札後3日(72時間)以内に最初のご連絡いただけますよう、お願い致します。ご連絡頂けない場合、誠に恐縮ではありますが入札者都合で落札を取り消させていただく場合もございますので、ご了承ください。 |
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